2018年から東北支部長を務めております宮城県対がん協会がん検診センターの加藤勝章です。この度、東北支部ホームページを開設するにあたりご挨拶申し上げます。

東北支部の活動の歴史は、宮城県対がん協会初代会長・東北大学名誉教授・故黒川利雄先生らにより1960年に始まった胃がん集団検診が、東北6県に拡大・整備されていく中で、集積された検診データの報告や分析結果を発表する場として、全国に先駆けて故山形敞一東北大学名誉教授により1970年9月に第1回東北支部例会が日本消化器病学会および日本消化器内視鏡学会地方会と併催して行われたことに始まります。

初代支部長は故山形敞一東北大学名誉教授で1970~89年までお務めになり、1989~90年は故石川 誠山形大学名誉教授、1990~99年は故久道 茂東北大学名誉教授、1999~2011年は深尾 彰山形大学名誉教授、2011~2017年は元宮城県対がん協会がん検診センター所長の渋谷大助先生、2017~2018年は元宮城県対がん協会がん検診センター副所長の故島田剛延先生、2018年より私が7代目支部長として務めさせていただいております。

東北支部では、がん検診診断学に関わる臨床学術的または公衆衛生学的テーマについて発表・討議して消化器がん検診の進歩に寄与するとともに、がん検診に従事する放射線技師、超音波検査技師、保健師の教育・研修を行い、正しいがん検診の普及を図ることを目的に様々な事業活動を行っております。支部の運営は東北6県を代表する幹事による幹事会で審議し、支部代議員会の承認を経て行われております。

東北支部地方会は、1970年9月の第1回東北支部例会以来、東北6県の持ち回りで日本消化器病学会と日本消化器内視鏡学会の地方会と同日に開催して参りました。地方会では、地方会会長が企画するテーマに沿った主題や一般演題の発表の他、医師研修会なども併催されております。また、東北支部では、検診従事者に対する教育・研修の場として、放射線研修委員会、超音波研修委員会、保健衛生研修委員会を設置し、地方会と同日に併催する研修会の他、各研修委員会が単独で企画する研修会やセミナーを開催しています。

以上のような支部事業について、支部会員の皆様に情報を提供する目的で東北支部ホームページを開設することにいたしました。地域に根ざした情報提供の場として、支部会員の皆様のお役に立てれば幸いです。東北支部の活性化を図るべく、さらなる努力をして参る所存ですので、引き続きご支援を賜りますようお願い申し上げます。

2022年4月

日本消化器がん検診学会
東北支部
支部長 加藤勝章

加藤勝章